【国際線】液体物の機内持ち込み制限の注意点|ジップロックならOK?禁止?

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Hallo!飛行機に乗るのはあまり好きじゃないけど、乗る回数は多いAnn(@Ann01110628)です(=゚ω゚)ノ

この記事では意外と知られていない『液体物の航空機内持ち込みの制限』の対象物について書いていきます。

旅行会社時代も、国際線を利用するお客様から多く質問のあった事項です。

液体物の制限は知っていたけど、これは液体物じゃないだろうと機内に持ち込もうとして

Ann
Ann

これもダメなの!?

と、空港の保安検査場で泣く泣く放棄する羽目になったり人もいるはず。 

そんな悲しいことにならないように、航空機内の持込みに制限のある液体物の注意点についてご紹介したいと思います!

■初掲載日:2017年1月9日

飛行機に持ち込める液体物には制限がある

空港の保安検査場でチェックされる

日本から国際線に乗る際は出国審査前に必ず保安検査場を通る必要があり、保安検査場では搭乗客自身および機内持ち込みの手荷物がチェックされます。

この時によく引っかかるのが『液体物』

実は日本の国際線や海外の多くの国では機内に持ち込める液体物には制限があり、条件をクリアしている以外の液体物の持ち込みは禁止されています。その場で没収され、捨てられるという運命… 😥 

Ann
Ann

飛行機の中に持ち込めないから、保安検査場前でペッドボトルの水を一気飲みしている人や、中身が入っているペットボトルをゴミ箱に捨てている人が沢山いるよね。

MEMO

日本の国内線についてはアルコールや香水など一部容量制限があるものもありますが、基本的に飲料など液体物は持ち込めます。

対象にはジェルやスプレーなど完全に液体以外も含む

  

さて液体物って何を指すでしょう。一言で液体物というと、見た目が完全な『液体』のみって思うかもしれません。

ですが、「ジェル類」「エアゾール(煙霧質)※」を含む幅広いものが制限の対象になります。

MEMO

エアゾール製品とはアスプレーや制汗スプレーなどのこと

マスカラも!?こんなものも制限の対象品

出典:液体物の持ち込みについて(国際線) | 成田国際空港セキュリティーガイド
持込制限対象の液体物例
  • 味噌や豆板醤、わさびなどの調味料
  • プリンやヨーグルト、ゼリーなどのデザート
  • チョコクリームやジャムなどのスプレッド類
  • マーガリンやバターなどの乳製品
  • らっきょうやしば漬けなどの漬物類
  • 豆腐やこんにゃくなどの水物
  • 香水、液体せっけん、歯磨き粉
  • 化粧水、洗顔フォーム、ハンドクリーム、マスカラ、ジェル状のリップ・グロス・口紅(スティック状のぞく)など
  • 制汗スプレー、消臭スプレー(非放射性のもの)

完全に液体と言えない意外なものもありますが、これらも持込制限の対象です。

化粧品を持ち込みたいと思っている人は多いと思いますが、容量にお気を付けください。

MEMO

チョコレートは制限の対象になりそうですが、基本的には対象ではありません。持ち込めます。

ふき取りクレンジング紙、保湿パック紙、美容パック紙も基本はOKです。

液体物の持ち込み禁止物についてのリストは国土交通省の公式サイトに詳しく書かれています。

また、成田国際空港の公式サイトでも絵柄付きで分かりやすい説明が見られます。

液体物でも条件付きで持込めるもの

100ml(100g)以下のもの

ジッパー付きの透明な袋に入れる

長いフライトだから歯をみがくために、機内に歯みがき粉は持ち込みたいな…。

機内は乾燥しているからミストの化粧水やハンドクリームは必須!!

でも液体物は機内に持ち込めないなんてどうしたらいいのー!!?

なんて思う人もいるはず。

でも大丈夫!

どうしても制限対象の液体物を機内持ち込みたい場合は、100ml(100g)以下の容器に入っていれば持ち込みは可能です(一部催涙スプレーや防水スプレーなど機内持ち込みできないものぞく※)。

この液体物が実際入っている容器自体は、特に透明でなくてもOKです。

Ann
Ann

まぁハンドクリームとか歯磨き粉とか、なかなか透明な容器で売っている商品ないよねw 容器自体はそのままで大丈夫!

その際に、1リットル以下のジッパー(またはファスナー)付きの透明なプラスチック製の袋に入れることが必要になり、1人1袋が原則です。

Ann
Ann

このジッパー付きの袋は透明じゃないとダメだよ!

かつ、保安検査場ではその袋を取り出しておく必要があります。

注意

1リットル以下の袋ということで、持ち込める対象が1リットル(例100ml×10個)というわけではありません。
あくまで持ち込めるのは、透明な1リットル容量のプラスチック製の袋の中に入るものに限り、容器の大きさでジッパーやファスナーが閉まらない場合は放棄義務の可能性があります(海外空港で放棄させられた人を見たことあり)。

透明な袋はジップロックなどコンビニやスーパー、100均などで売っているものでOKです。

Ann
Ann

目安は20m×20m以下のものだよ。ジップロックのMサイズは18.9cm×17.7cmなのでおすすめ!

ジッパー付き袋の使用例

私の場合の一例ですが、機内に持ち込みたい歯磨き粉・化粧水・クリーム・下地など、こんな感じで1リットル以下のジッパーに入れます。

結構大きいクリームとかあるけど大丈夫なの?

こう思うかもしれませんが、100ml以下であれば大丈夫です♪

もし、保安検査場で100mlを超える液体物を所持していた場合は、その場で放棄になります。

Ann
Ann

昔、大学の後輩が旅先で買った1万円近くの化粧クリームをスーツケースに入れ忘れ、保安検査場で没収された悲しい過去を知っている…。

このような悲しいことにならないように気を付けてください 🙁

こちらも要注意

明らかに容器に入っている液体の容量は100ml未満だけど、容器が120ml入りのものに入っているもの=これも放棄対象
例:110ml化粧水だが使って半分ぐらいしか入っていない=没収対象

ベビーフードや医療品など

幼児が同伴する場合は、必要となる量のベビーフードやベビーミルクの機内への持込は可能です(検査員への申告要)。

機内で使用予定の医薬品も可能ですが、説明を求められる場合もあるので医師の英文診断書の持参が推奨されます。

MEMO

コンタクトレンズの保存液・洗浄液も医薬品として扱われるので袋にいれず持込み可能。
私は機内でコンタクトレンズを外したいので持込みますが、検査員への申し出が面倒なので100ml以下の容器に入れて液体物として持ち込んでいます。

番外編:受託手荷物(預け荷物)

100mlを超える液体物を持って行きたい時は機内には持ち込めませんが、受託手荷物(預け荷物)に入れれば大丈夫です。(催涙スプレーなど一部の受託手荷物禁止物のぞく)。

海外旅行のお土産にワインやはちみつを持って帰りたい~。

というときは機内持ち込みではなく、預け荷物のスーツケースなどに入れて持って帰りましょう!

条件関係なく機内に持ち込めない液体物

受託手荷物(預け荷物)としても不可
  • 塗料スプレー、模型用スプレー、パンク修理スプレー、催涙スプレー、酸素スプレー、エアダスターなど
受託手荷物(預け荷物)としては可
  • 防水スプレー、静電気防止スプレー、滑り止めスプレー、スプレーのり(衣服用)
    ※上記は毒性・腐食性のないもの、かつ引火性を示す表示がないものに限る

MEMO

何がダメで何がOKかはここで確認可能!

参考:国土交通のリスト

免税品が没収?!乗継ぎ時の注意

国内線でも制限がある国はある

日本国内線は液体物の制限が基本ないので忘れがちですが、イタリア・フランス・ドイツ・スペインなどEU加盟国やイギリス、アイスランド、スイス、ノルウェーやアメリカ、カナダなど多くの国では国内線(EU加盟国内発含む)や乗継ぎでも保安検査があります。

【例1】

日本→ドイツ(乗継)→オーストリア

上記の場合、乗継地のドイツで保安検査があるので、機内でもらった水のペットボトル持ち込もうとしても乗り継ぎ地のドイツの保安検査場で没収されちゃいます。

ドイツの保安検査場を通ったあとに買ったものは持込み可能です。

【例2】

バンクーバー(カナダ)→トロント(カナダ)

カナダ内の国内線の移動ですが、こちらも保安検査場での液体物についての荷物検査があります。

Ann
Ann

国内線だから持ち込めるぞ!

と思っていても日本と違って海外の国内線では基本100ml以下の液体物は没収されちゃうので、こちらもお気を付けを 🙁 

MEMO

日本(成田空港、羽田空港、関西空港)やEU内、アメリカ、オーストラリアなどはきちんと手続きされた免税品で、かつレシートを所持してあれば液体物も持ち込み可能

免税品でも乗継地によっては放棄しないといけない

保安検査場を過ぎた出国エリア内で購入した免税品であれば、液体物でも機内へ持ち込みが可能というイメージってありますよね。

しかし、乗継がある場合は乗継する国のルールが適用となり、免税品でも液体物は放棄しないといけない場合もあります。

日本(成田空港、羽田空港、関西空港を除く)、ベトナム、台湾、マレーシア、カンボジア、インドで乗り継ぎの場合

免税品であっても、現地以外の免税店で購入された液体類は機内持ち込みが制限され、「機内持ち込み制限」のルールが適用されます。そのため、100ミリリットルを超える液体類等は没収されますのでご注意ください。

機内持ち込み手荷物の制限について|ご旅行の準備[国際線]|

例えばドイツ→台湾→日本といった場合などですかね。

このようにな場合はドイツの免税店で購入した液体物のものでも、台湾で乗り継ぎをする際に『放棄』しなくてはいけないということもあります。要注意!

Ann
Ann

免税店で買ったお土産用の高いお酒を放棄なんてしたくない~!

今回参考にした液体物制限に関するサイト

自分が疑問に思っていることは、大抵ホームページで探したら見つかると思いますよ 💡 

Q&Aとかもありますので、ぜひ参考にしてくださいねー!

終わりに

以上、簡単に『国際線における機内持ち込みの液体物の制限』について注意点まとめのご紹介でした。

ぶっちゃけると対応する保安検査官によって、100ml以上のものが持込めてしまったり、袋に入れなくても何も言われなかったりもします。

しかし中には本当に細かい方もいるし、言うことも違う人もいます。対応する保安検査官によるのでその指示に従うしかありません。

Ann
Ann

まぁ、セキュリティーチェックが厳しいのは安心するから細かい方が良いけどね。

旅行先でトラブルになったり、せっかく買ったものを放棄したりするのは悲しいので、きちんとルールを知っておいた方が絶対良いですよ✌

また、旅行をする前には必ず自分の利用する航空会社や、乗継があれば乗継国のルールを確認するのは重要ですね!

それでは良い空の旅を~(=゚ω゚)ノ✈

注意

情報は予告なく変更となる場合があります。ご搭乗前に最新の情報をご確認ください。
最終的には保安検査官の判断となりますので、情報と異なる場合もあるかと思います。あらかじめご了承ください。

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