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パート2はこの質問⤵
「結婚して新姓になりました。海外旅行の予約は旧姓?新姓?どちらですれば良いの?」
です。
今回は誰もが気になる結婚後の新婚旅行の話。
女性にまつわる話ですが、もちろん、男性も結婚によって新姓になる方もいますよね。
また新姓に変更したのは奥さんだけど、旦那さんが旅行の予約や手続きをする人も多くいましたので、男女ともにこれは知っておいてほしいと思います。
前職は大手旅行会社で働いていましたワタクシ。(一応旅行業界唯一の国家資格を所持)。
働いている際に多かった質問について書いていきます!
か・な・り!
この手の話はトラブルが多かったので皆さまもご注意を…!
新婚旅行(ハネムーン)の海外旅行予約は”超絶”気を付けよう!
海外旅行はパスポート氏名(スペル)を間違えたら終わる
まず海外旅行の予約で何がトラブルになるかというと、予約を取る際の氏名(+性別)です。
海外旅行にあまり行かない方にはピンとこないかもしれませんが、これは航空券の予約の最重要事項であります。
予約する際は搭乗者の「パスポート通りの氏名(スペル)」を一字も間違ってはいけません。
もし間違っていたら飛行機に乗れません。一字間違えただけでも。本当に。
予約時に何度も確認したけど、後になって「やっぱり間違えてたので変更してください」と言う方もいましたが、残念ながらちゃちゃっとスペルを代えられることではないんですね…。
スペルが異なるということは異なる人物という認識になるので、基本的に席は取り直し。
満席であれば取り直しもできないし、できても手数料がかかる場合もあります。
(またツアーではなくて、格安航空券での予約だと基本変更不可の航空券が多いので、返金なしのキャンセルからの再予約ということもあります。)
㊟
ツアーを予約する、航空券を手配する場合は事前に『パスポート氏名(スペル)を必ず確認』してから予約しましょう!
旧姓で行く?新姓で行く?
旧姓パスポートでの参加も可能
既に入籍をすまし新姓に変わったとしても、残存期間が十分あるパスポートを持っている人は旧姓のパスポートで海外旅行に行くことができます。
これは案内すると意外と驚かれるポイントです。
旧姓のパスポートで出発することを決めた場合、戸籍上が新姓になっていても旧姓パスポートの氏名(スペル)での手配が必要です。
【例】
旧姓)TANAKA HANAKO ★旧姓パスポートで参加するなら「TANAKA」で予約
新姓)ISHIKAWA HANAKO ★新姓パスポートで参加するなら「ISHIKAWA」で予約
旧姓パスポートで予約するなら、飛行機にはパスポート通りの氏名(スペル)でないと搭乗できないですよね?
そう考えるとお分かりいただけると思います(=゚ω゚)ノ
なので一度旧姓パスポートの名前で予約したら、その後は絶対に新姓のパスポートに変更しないでください💦
航空券が「TANAKA」なのに、パスポートが「ISHIKAWA」では搭乗できません。。。
「本当に旧姓でも行けるの?」って心配な方もいると思いますが、各旅行会社のホームページのQ&Aにも書いてあるのでご安心を(^^)
すでにパスポートをお持ちの方は、旧姓のままで行かれる方が大半です。必須なのは「パスポートの名前」と「航空券の名前(旅行お申し込みの名前)」が一致していること。一致さえしていれば、どちらで行っても問題ありません。パスポートと航空券のお名前が違うと本人確認ができないことになり、飛行機には乗ることができませんので、入籍日と出発日を考慮して、どちらで行くか旅行お申し込み前に決めておきましょう。
許してもらえるだろうと軽く考える方もいるのですが、違っていると本当に乗れません!また、発券後の航空券の氏名変更もキャンセル&取り直し扱いとなり、最悪の場合は取れないこともありますので、このポイントは超重要です
引用:JTBハネムーン
また、ご結婚などで、姓が変わられた場合でも、パスポートが旧姓になっている場合には、パスポート記載どおりの旧姓にてご入力ください。
実際に私も結婚して新姓に変わりましたが、旧姓のパスポートで航空券を予約し、飛行機に搭乗したことがあります。
トラブル事例①
さぁお次はトラブル事例をご紹介します。
ハネムーン旅行のトラブルで多いのがこのパターン。
もちろん、旅行会社が予約時にきちんと案内をしていなかったら、これは旅行会社側にも問題があるのですが、まずは変更できるかの確認になります。
そして運が良く変更できても手数料がかかってしまったり、ツアーの特典がなくなってしまったり(※)ということがあるので良いことがありません。
幸せなハネムーンで旅行会社と揉めたくないですよね。。ご注意を!
※よくあるのが「◎◎日前までの予約完了で▲▲円引き」や「お部屋をグレードアップ」といった特典。指定の日付を過ぎてからの変更はこういった特典が無効になる場合もあります。
新姓で旅行するときの手続き
パスポートを申請する前にチェック
さて新姓のパスポートで参加する場合、新しいパスポートの申請が必要になります。
まず気を付けてほしいのが、婚姻届けを提出してから戸籍に乗るまで1週間~2週間ぐらいかかります。(提出時に役所に確認してください。)
パスポートの申請には戸籍謄本又は戸籍抄本が必要になるので、入籍後すぐハネムーンに行く方は間に合わない可能性が高く、旧姓のままの方が良い可能性もあります。ここも要注意!
また、気を付けてほしいのが、パスポートの交付にかかる期間は最短で6日程度です(土日・祝日・年末年始など除く)。
しかし不備があればさらにかかるし、必ず本人が受領に行かないといけないので、忙しい方は十分余裕をもって申請してください。
本当にパスポートの受領が間に合わなくて旅行に行けない人もいますので、こちもら気を付けて!
※戸籍をすでに新姓に変更した前提でお話してます。でないと新姓でパスポート申請できませんので。(ダジャレじゃないよ)。
パスポートを持っていない&期限切れの旧姓パスポートを持っている
新姓で新しい10年または5年のパスポートを申請してください。
既に有効な旧姓パスポートを持っている場合
旧姓のパスポートを持っているが、新姓のパスポートで参加したいときは以下の2通りのパスポートを申請することが可能です。
1.新たに有効期間10年又は5年のパスポートの発給申請(切替申請)をする。
2.返納パスポートと残存有効期間が同一の新たなパスポート「記載事項変更旅券」を発給申請する。
つまりはどちらも旧姓のパスポートを返納して新しい新姓のパスポートを作る訳ですが、1と2の違いは分かりますか?
1は新規の10年間または5年間のパスポート。10年間は16,000円、5年間は11.000円の手数料がかかります。
それに比べ、2の『記載事項変更旅券』の手数料6.000円と結構安いです。だからか個人的には2の記載事項変更旅券にする人が多かった気がしますね。
記載事項変更旅券については次でお話します。
記載事項変更旅券とは
『記載事項変更旅券』とは、旧姓パスポートの残存有効期間を引き継いだまま、新しい新規のパスポートを作ることです。
パスポート番号や発行日は変わりますが、残存有効期間は旧姓パスポートのものを引き継ぐことになります。
つまり、持っている旧姓パスポートの残存有効期間がまだまだ何年もあって、新規10年または5年のパスポートにするのは勿体ない、という人はこちらがオススメです。(安いから。)
私も旧姓のパスポートの残存有効期間が6年以上あったので、この『記載事項変更旅券』で新姓のパスポートを取得しています。
【豆知識】
以前は旧姓パスポートに【新姓になったよ】という『追記』をした『記載事項の訂正』という制度がありましたが、これは廃止され、現在の『記載事項変更旅券』の制度になりました。
※注意※
すでに「記載事項の訂正」(スタンプとタイプ印字による訂正)をしたパスポートをお持ちの方は、新たにパスポート(10年又は5年)の発給申請(切替申請)をすることは可能ですが、「記載事項変更旅券」の発給申請はできません。(新たに戸籍の氏名、本籍等に変更が生じた場合は可能です。)
トラブル事例②
予約時はまだ入籍していなかったけど、旅行前には入籍するので新姓のパスポートを取得して旅行に参加すると決めていた。そして新姓のスペルで予約。
しかし、仕事で忙しくパスポートセンターに行く暇がなく、やはり旧姓パスポートで参加したい……。
というパターンも結構ありました。
確かにお仕事で忙しいとパスポートセンターに行くのは難しくなりますよね…。
こうなると、先ほどと同じように『変更ができない』または『変更ができても手数料がかかる』ということでトラブルになります。
有効な旧姓パスポートを持っている人はメリット・デメリットを考えてどちらで参加するか決めよう
旧姓のパスポートのまま参加するメリット例
残存有効期間が十分にある旧姓パスポートを持っていれば、何の手続きもせずにそのまま参加できるので楽ですよね。
出発までにあまり時間がない人や旧姓パスポートに十分な残存有効期間があって、新しいパスポートに変更するのがもったいない人は旧姓パスポートで行く人が多いと思います。
確かに残り9年ぐらい残存有効期間があったらもったいないですもんね(;’∀’)
旧姓のパスポートのまま参加するデメメリット例など
メリットの反面、旧姓パスポートで参加する場合のデメリットもご紹介。
旧姓パスポートで参加のお客様から多かった質問がクレジットカードにまつわるご不安でした。
例えば
旧姓パスポート参加だと現地でクレジットカードはきちんと利用できる?」
というもの。
(クレジットカード利用する時にパスポートを提示を要求された場合、氏名が異なるので利用を断られるのではないか、という心配。)
この質問に対しての回答はかなり難しい。なぜなら対応するのは現地のホテルやお店の判断だから…汗。
まぁ勤務時代、旧姓パスポートで参加した方がクレジットカード利用のことでトラブルになった話はあまり聞きませんでしたが、もちろん100%大丈夫とは言えません。
もしパスポートとクレジットカードの姓が違うことで何らかのトラブルがあったら嫌だな、と考えているのであれば新姓パスポートで参加がおすすめです。
最終的には都合が良い方で
基本的には新姓になったらパスポート記載事項変更の対象となるので、変更して出発することが推奨はされています。
つまり入籍後、出発までに時間に余裕がある人、トラブルが起きるか心配な人は新姓パスポートの方が良いのではないでしょうか。
が、旧姓パスポートで参加される方も多くいますので、最終的には自分に都合が良い方を選べばいいと思います。
パスポート申請も働いているとなかなか大変ですからね…。
まとめ
これだけ書いておいて言いたかったことは、本当に新婚旅行(ハネムーン)の海外旅行の予約は気を付けて!ってことでした。
旅行会社の窓口での予約だったら普通は氏名(スペル)の注意点を重々説明すると思いますが、案内漏れもあるかもしれないし、オンライン予約の際はサイトの注意書きをよく読まず、気づかなかったりします。
あまり知る機会がないパスポートのお話ですが、知らなかったでは後の祭り。
楽しみにしていた新婚旅行が台無しになったりするので、とにかく予約時に気を付けてくださいまし。
旦那さん(奥さん)が予約する際は、きちんと新姓に変わった奥さん(旦那さん)がどちらで参加するか確認要ですよ!
・旧姓パスポートで予約したら、何があっても旧姓パスポートのまま参加してくい。
・新姓パスポートで予約したら、何があっても新姓のパスポートを取得して参加してください
予約に気を付けたあとは、どうぞ素敵な新婚旅行になりますように♡
それでは(=゚ω゚)ノ
※パスポートの申請についてはお住まいの各都道府県の窓口にお確かめください。
※当記事に起因する問題が生じた場合でも当サイトでは責任を負いかねます。あくまで参考程度にお考えください。ご予約の際は旅行会社、航空会社によく確認の上、ご予約ください。
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